本事例は、自動車のシート部品です。特徴としては、外径がギア、内径が角穴となっている点が挙げられます。
これまでは焼結で設計されていましたが、今回コストダウンと強度アップを念頭に工法の見直しを検討されていました。

そこで当社より鍛造化をご提案しています。

鍛造化をする上で、今回ネックとなったのが中心にある角穴です。外形部にギア形状を持ちながら内径に四角穴をあけるというのは、丸穴と比較して難易度が格段に上がります。当社では金型開発力と多段式パーツフォーマーを活用することで、この点をクリアすることができました。

また、材質は高炭素鋼+調質を用いる予定でいましたが、金型命数ならびに量産性を考慮し、低炭素鋼+浸炭熱処理への置換を提案しました。
圧造硬化も加味し、材質を選定しましたので、強度・品質面ともに満足いただき、採用となりました。

「冷間鍛造・VA/VEセンター」を運営する株式会社アライパーツは、内径が四角穴かつ外径がギア形状の複雑形状部品の製造実績が豊富にあります。ギヤの量産にお困りの方は、アライパーツにご相談ください。