当社では、インサートカラーをはじめ、カラー製品を数多く手掛けてきました。今回、紹介する段付きカラーは、機械部品の設計や組み立てにおいて広く使用される、軸部に特殊形状を持つ部品です。
段付きカラーは軸部の直径が局部的に変化しているため、その位置にフィットする部品との間に適切なクリアランスが確保されます。これにより、適正な軸の位置決め、適切な摺動が実現されます。また、段付きカラーは部品の生産性向上や組み立ての容易さを促進する役割も担っています。
段付きカラーに求められる機能として、主に3つが挙げられます。1つ目は、適切なクリアランスの確保です。 段付きカラーは、軸部の直径が部分的に変化しており、相手部品との密着性もしくは、摺動する場合には適切な隙間、適切なクリアランスの確保が求められます。これにより、適切な軸位置の位置決め、摺動の位置決めが実現されます。
部品の組み付けや組み込み時の適正な摺動を促進: 部品の組み立て時に段付きカラーが使われることで、適切な位置合わせと摺動を確保し、組み立て作業の円滑化を図ることができます。
部品の製造性および信頼性の向上: 正確な位置合わせや摺動を通じて、部品同士の取り付けが容易になり、製造性や信頼性が向上します。特に、高精度の機械部品や組み立て部品において重要な役割を果たします。
このような機能により、段付きカラーは、部品の適切な摺動や組み立て時の円滑さを確保し、部品の信頼性や性能向上に寄与しています。
段付きカラーは、部品の組み立てや摺動において重要な役割を果たす特殊な形状として広く使用されています。具体的な用途には以下のようなものがあります。
これらの用途において、段付きカラーは部品組み立てや機械部品製造工程において重要な役割を果たしています。
本事例は、自動車業界向けシート用のブッシュです。特徴としては両端面への百分台の平行度要求があり、鍛造で行うには比較的厳しい点が挙げられます。一般的に、幾何公差が厳しい製品は切削加工やリーマ加工で製造されることがほとんどですが、当社からはフォーマーによる一発成形にてご提案をさせて頂きました。これにより従来他社工法と比較して数十%とのコストダウンに成功しています。
本事例は、自動車部品向け細穴カラーという製品です。特徴としては、加工の要求精度が非常に高い点が挙げられます。インサートカラーとして使用される製品で、樹脂成形を行った際に品質を安定させるため、端面に対してR0.2以下・エッジ無き事といった細かな精度要求があり、鍛造化をするという点では、難易度の高い案件でした。
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