ウェルドボルトとは、つば部・先端部に特殊な形状を持ち、ほかの部品と溶接を行うために用いられるボルトを指します。通常のボルトと異なり、ウェルドボルトには溶接可能な突起部位があり、これにより素早く確実に安定した取り付けが可能になります。ウェルドボルトは、金属製品や構造物の組み立てや取り付けに使用されることが一般的です。今回は、ウェルドボルトの製造・調達においてコストダウンを実現するための工法解説を行います。詳しくは下記をご覧ください。
ウェルドボルトの材質は、一般的には以下のようなものがあります。
これらの材料は、それぞれの特性や使用環境に応じて選択されます。重要な点は溶接性があり、溶接プロセスで十分に固定されることです。
ウェルドボルトの冷間鍛造化にはいくつかのメリットがあります。
以上のことからウェルドボルトの冷間鍛造化は、高強度・高耐久性の製品を効率的に製造するための有力な手段となっています。一方でデメリットもあります。
ウェルドボルトの冷間鍛造にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。
以上がデメリットと言えますが、製品の設計や製造プロセスを十分に検討することでデメリットに対して十分なメリットを享受することができます。特に材料や形状に関する要件に応じて、最適な製造方法を選択することが重要です。では、以下では実際の製造方法をお伝えいたします。
本事例は、自動車向けの溶接ボルト部品となります。特徴としては、T字型でツバ部分は小判形状をしている特殊な形状をしている点が挙げられます。また、溶接用の突起もあるため、様々な工法を組み合わせて製造を行う必要がございます。
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本事例は自動車に使用されるウェルドボルト部品です。特徴としては、プロジェクション溶接の為の特殊形状を付けている点です。従来は溶接用の3点の突起がある設計となっておりましたが、溶接強度が不足しているとのことで、全周へ設計変更をご提案させていただきました。
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本事例は、自動車用のシート構成部品です。特徴としては、ツバ裏に3箇所の溶接用プロジェクションが設けられている点があげられます。当社ではこのような一般的な製品に関しても取り扱いがあり、溶接用プロジェクションの形状提案も行いながらご要望に合わせた製品を実現させる事が可能です。
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本事例は、自動車シート用プロジェクションボルトです。特徴としては、プロジェクションがあることと、軸の先端に案内としてテーパー形状をつけている点です。(軸部にはネジ指定あり。)そこで、今回は2D3Bのヘッダー機により成形を行った後、転造による仕上げ加工を施しました。
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